近年、北海道の新しい食ブランドとしてエゾシカ肉が注目を集めています。
高タンパク・低カロリーで現代のヘルシー志向にもぴったりのエゾシカ肉は、適切に処理すればクセもなく上品な味わいが楽しめます。急増したエゾシカによる被害を防ぐためにも「エゾシカを食べる」という食文化を確立する事は、エゾシカ王国・北海道にとって大変重要な事です。
そこで、2008年2月に町内でエゾシカ解体処理施設が誕生した事を良い機会ととらえ、南富良野町で「食べるエゾシカ」を実践していく事になりました。一人でも多くの方にエゾシカ肉の美味しさを伝えたい。その事にこだわり、エゾシカ肉の食べ方としては最も大衆的で最も人気が出そうな「エゾ風カツレツ(略称エゾカツ)」とカレーを組み合わせたメニューを開発しました。
その名も「南富良野エゾカツカレー(南富良野エゾ風カツレツカレー)」(2008年5月15日デビュー)。富良野・美瑛エリアでは「富良野オムカレー」「美瑛カレーうどん」に続く第3のご当地カレーです。「南富良野エゾカツカレー」の誕生で、「富良野・美瑛カレー街道」構想がまた一歩前進した事になります。ぜひ、南富良野に足を運んで、「うす~いエゾ風カツレツカレー」を食べてみてください。
「エゾシカ衛生処理マニュアル」(北海道庁)に則って処理した安心・安全なエゾシカ肉を使った「うす~いエゾ風カツカレー」
名称は「南富良野エゾカツカレー(南富良野エゾ風カツレツカレー)」とする
南富フーズ(株)で処理したエゾシカのモモ肉を使ったカツカレーとする
エゾシカ肉は叩いて伸ばし、肉厚5mm程度とする(厳守)
カレーの具材は南富良野産にこだわり、お米は道内産を使用する
収穫量では道内1~2位を争う南富良野産にんじんを使った漬物(福神漬け、ピクルス、マリネなど)をつける
エゾシカの角で作った特製スプーン立てを使い、オリジナルのスプーンカバーをつける
南富良野町で製造している「くまささ茶」(缶)にグラスを添えて提供する
価格は全店一律950円(税込み)とする
南富良野エゾカツカレーと共に提供される「くまささ茶」。その名の通り、熊笹と呼ばれる笹を原料にしたお茶です。熊笹は冬眠から覚めた熊が食べると言われ、身体の自然治癒力を高めると言われています。
氷点下30度もの厳寒の中で、その緑を絶やすことなく生きる神秘の生命力を感じてください。
この事業は、地元で採れる農産物や新たな資源として注目されている“エゾシカ”を活用した町おこしとして、行政をはじめ、農業者・商工業者・農協・商工会が相互に連携を図りながら進めてきたものであり、まさに農商工連携によるプロジェクトです。
これは、各関係機関や地元の農商工業者が、自分たちの地域をいかにして活性化させていくか、自分たちの町をどう元気にしていくかといったことを考えた中で生まれた事業なのです。
今後も、各関係機関と連携しながら、全国に向けて“なんぷブランド”を発信していきます。
南富良野町商工会
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